先日、静岡県警から広告規制に関しての違反については、ホール側はもちろん、広告会社に対しても問題点を指摘するという旨の通達が来ました。
警察庁生安課長から来ていた通達
平成24年に、警察庁生活安全局保安課長から、ぱちんこ営業における広告、宣伝等に係る風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律違反の取締り等の徹底についてという通達が出ております。
各管区警察局広域調整担当部長、警視庁生活安全部長、各道府県警察(方面)本部長宛てに通達、つまりこれは全国に向けての通達です。
(1) 入賞を容易にした遊技機の設置をうかがわせる表示
(2) 大当たり確率の設定変更が可能な遊技機について設定状況等をうかがわせる表示
(3) 賞品買取行為への関与をうかがわせる表示
(4) 遊技客が獲得した遊技球等の数を示し、これに付随して賞品買取所における買取価格等を直接的又は間接的に示す表示
(5) 著しく多くの遊技球等の獲得が容易であることをうかがわせる表示
(6) 風営法第19条の遊技料金等の規制等に違反する行為が行われることを直接的又は間接的に示す表示
(7) 遊技の結果について客の技量により差異が生じる余地をなくしていることをうかがわせる表示
以上は風営法違反の該当性に当たるとされているというものですね。
平成24年頃は、イベントで溢れた時代でした(; ・`д・´)
全国に対しての通達なのに、なぜ都道府県毎で注意喚起や規制に対しての声明文を出してしまうのか。
その答えはここにあります
遊技業界は風俗営業であり、認可権限が都道府県公安委員会に与えられているというのが理由ですね。
その庶務は、国家公安委員会=警察庁、都道府県公安委員会=都道府県警察が行うという事です。
つまり広告規制に対しても、都道府県別の公安委員会毎で管理されている遊技業界は、都道府県別で注意喚起や決まり事を作ってしまいます。
では、過去に取り上げられた都道府県毎の状況を見てみましょう。
こちらは県のホール団体が警察庁さんに注意されたパターンと、自ら自粛を呼びかけるパターンがあります。
都道府県別注意喚起
北海道 岩手県 宮城県 福島県 新潟県 埼玉県 長野県 群馬県 茨城県 東京都 千葉県 神奈川県 山梨県 富山県 静岡県 大阪府 奈良県 三重県 愛知県 滋賀県 京都府 愛媛県 岡山県 徳島県 福岡県 佐賀県 大分県 宮崎県 熊本県 鹿児島県
賞品の取り揃えの充実や総付け景品の配布を利用して、特定機種を類推させる表現が増えていると警鐘。本日、海の日といった文言やイラストの表示はCR海物語シリーズを連想させることから広告宣伝規制違反になる恐れがあるとし、こういった広告宣伝を慎むよう注意喚起されている。
(旭川方面)
全国的に今後ますます広告宣伝規制に関わる自主規制が強化されていくと考え、その流れに先立つ形で雑誌及びライター取材の全面禁止を決議した。
北海道旭川方面行政規制関連
(札幌方面)
有名人や芸能人等を招聘したイベント及び雑誌やルポライター等による取材及び来店イベント並びにこれらの類にショーやイベントの開催について、全ての広告、宣伝(店内告知、テレビ、新聞、チラシ、インターネット、SNS、ライン、ブログ、ユーチューブなどのすべての媒体)を行ってはならない。
北海道札幌方面行政規制関連
広告宣伝できるのは新規出店や全面改装時の開店日をはさんで2週間以内、台入れ替え時の前日・当日のみ、告知できるのは店名、開店時間、機種名のみ。出玉系イベントも釘調整という違法な行為を前提としていると受け取られてもしかたがないという県警当局の見解もあり、全面自粛となった。
岩手県行政規制関連
業界紙の広告ページに記載されているため、ホールが料金を支払って告知しているものと考えている。無関係ですや、そんな意味はありませんなどの言い訳は一切聞かずに営業処分に。何の示唆もなくても特定日にだけ制服を変更する行為は口コミが入り次第調査して法則性があれば処分にします。
埼玉県行政規制関連
パチンコ・パチスロライターの取材収録・有名人の招致等の事前告知殊更に特定の日、特定の機種と関連付けることにより、遊技客一般に遊技機の性能調整の実施や設定状況をうかがわせる、いわゆる出玉系イベントを想起させる場合、有名人の来店に伴っての18歳未満の者の立ち入り等を誘発する事前告知は、規制の対象となり得る。
長野県行政規制関連①
長野県行政規制関連②
POP等の不適正な事前告知例として、ライターの取材・有名人の招致等の事前告知を指摘。
ことさらに特定の日、特定の機種等を関連づける場合や、遊技機の性能調整の実施をうかがわせる場合等も規制の対象とした。
群馬県行政規制関連①
群馬県行政規制関連②
「ことさらに特定の日を想起させ、著しく射幸心をそそるような行為に抵触する可能性がある」と指摘を受けた。上記の告知をしないこと、出玉系イベントを想起させる内容の全ての媒体広告(メールやインターネット上の広告、ブログ、ツィッター、LINE、専用アプリ等含む)を行わないよう注意喚起した。
規制対象とならないものは以下の4つ。
①新規開店
②変更承認申請の伴うリニューアルオープン
③遊技機入替
④行政当局へ届け出たファン感謝デー
東京都行政規制関連①
東京都行政規制関連②
東京都行政規制関連③
雑誌の取材、芸能人等の来店に伴う取材、イベント等について、店内外のポスター等の掲示による広告・宣伝は行政として指導を強化していく。風適法、県条例の処罰対象は「風俗営業者」であり、広告企画会社ではない。
千葉県行政規制関連
広告チラシ及び店内告知、ホームページ等での告知内容においては、入れ替え予定日時の告知が可能であるとされているが、あくまでも「開店予定」であるところを、「予定」の文字がない広告が散見されるとして、今後開店広告には「予定」の文言を入れるようにして下さい。
山梨県行政規制関連
問題視されたのは、主に広告会社がインターネット上で特定のホールの出玉データを公開する広告宣伝手法。同県警では、インターネット上の広告に関して、「広告会社が勝手に行っているとの解釈は通用しない」「風営法、県条例の処分対象者は風俗営業者であり、広告会社ではない」事をホール営業関係者に指導。
静岡県行政規制関連
ライター取材、雑誌取材及び来店イベントなど名目の如何を問わず、告知については店内・店外ともに、事前告知(取材予定日の告知を含む。)全てを禁止する。
大阪府行政規制関連①
大阪府行政規制関連②
大阪府行政規制関連③
ライター取材、雑誌系取材及び来店イベントなど名目如何を問わず、告知については、店内・店外ともに、事前告知(取材予定日の告知も含む)、当日告知、事後告知(記事等の記載を含む)の全てを禁止する。
奈良県行政規制関連
雑誌取材、ライター取材、タレント(芸能人)等の来店イベントに関する全ての告知を自粛する。(但し、タレント等の来店時における店内アナウンスは可能であるが、ポスター等の告知は自粛する)
愛知県行政規制関連①
愛知県行政規制関連②
ライター取材、雑誌取材及び有名人の来店イベント等の告知について、店内・店外を問わず、取材予定日の告知を含む事前告知、当日告知、事後告知(記事などの掲載を含む)を禁止する。
滋賀県行政規制関連
県警からの要請「法令に適合することを確保するための体制を整備し、又は強化すること」を重く受け止め、ライターなど来店取材はすべて禁止とします。特定機種を推奨するような景品イベントは禁止とします。県警の調査により、指摘のあった不適正な広告宣伝また、これに類似した広告宣伝は、平成30年11月30日迄に、すべて撤去してください。
大分県行政規制関連
全ての媒体を利用した来店・取材告知及びその結果の公表は、著しく射幸心をそそるおそれのある方法での営業であり、条例に抵触する可能性が強い。今後、同様の行為があれば行政処分の対象とする。
熊本県行政規制関連
ライター取材などに属するものは月1回(1日)限りとすること。告知期間については実施日を基準日として3日前から当日まで。
告知方法についてはホール内での掲示及びマイクによるアナウンスによる来店の事実のみとし、掲示物やライター等により特定機種を推奨する事はNGとした。
鹿児島県行政規制関連
ポイント
ライターさんや有名人の来店自体NGな所と、来店自体はOKだけど告知はNGなど様々なパターンがあります。
一旦黙ってまとめましょう
いや解るんですけど、統一できないんですかね(; ・`д・´)
重要ポイント
規制対象の文言
特定の機種について、若しくはぞろ目の日等の特定日においてライターその他の者が取材等を行う旨、又は営業所の名称、地名、記念的行事若しくは特定の機種の名称等を冠し、若しくは特定の機種の題材となっている者が来店する旨の表示←この文言が重要ポイント
上の文章も24年に出されたもので、自主的活動の要請という主旨で、全国的に自主的活動をしなさいと言ってます。
既に自主的活動=強制力を持たないという認識は終わってます。
確実に強制力が働き、更にはペナルティも課される、そんな状況です今は。
都道府県の差とユーザーさんの声
しかしながら、都道府県毎に注意喚起しているので、うちの県内はまだ大丈夫という認識のホールさんが多いのも現状。
コチラはその内、嫌でも味わう事になるかと思います|д゚)
このまま取材系を続けて行くのは、既に注意喚起されているホールさんからすると狂気以外の何者でもありません。
こんな状態になってまで続けても仕方ありません。
詰まるところ、ホールが進む先はどっちなのか見えている筈なのです。
更にはイベントが無くなれば、ホールは設定を入れないというユーザーさんからの声もあります。
コチラはイベントが無くなる=ホールの設定が入らないではなく、正確にはホールが設定を入れても告知する手段が無く宣伝できないと言う事です。
ここは大分意味合いが違ってきますからね、設定を入れているホールさんは、設定入れている事を伝えたいけど伝えられない・・・!
でも実際に「アイランド秋葉原店」さんの様に、6の日にイメージがあったホールさんは来店イベントに頼らず集客可能で設定も入れます。
どう営業していくか
告知せずジワジワと設定示唆が出る台に、設定を入れ続けているホールさんの話は実際に聞いたりします|д゚)
口コミを広げるには時間が掛かりますねぇ・・・。
ですが、広告・宣伝に頼れない都道府県では、ホールの価値をどう高めていくかを考えていくしかないのです。
お店の特色から、レート、換金率、設備内容、サービス内容、機種構成、スタッフ力など、他店と差別化出来る部分ですね。
とてもとても考えさせられますね。